「稲刈りする?」
午前中は、一旦はなくなった稲刈り体験でした。
田んぼは歩いて5分ほどの所にあり、30人以上の大人が作業をされていました。
この辺りの田んぼ仕事は、田植えや稲刈りをする時に近所の人が集まって一斉におこないます。日本も昔は行われていた「結」のやり方です。
1歳から7歳まで9人の子供達が田んぼに来たとあって、作業している方々の顔もほころびます。ジュースやお菓子をいっぱい振舞ってくださりました。
稲は手刈りの他に、刈払機に細工をしたものでも刈り取られていました。
大勢で一斉に行うので、広い田んぼでもすぐに終わってしまいました。
お喋りしながらの作業は疲れが半減するし、皆んなで休憩中はあれこれと話も弾むでしょう。集落の人が一堂に会することで自分の住む場所の現状や歴史が知れて、文化も継承されていくのだろうなと想像します。あたたかで豊かな暮らしが持続するのだろうと。
お昼を食べた後は、草木染めの体験をさせてもらいました。
日本から持参した服を染めた人、こちらに来てからやはり染めたくなってTシャツを購入して染めた人もおられます。
木の皮を叩き、煮出して、布を入れます
釜から布をあげると、淡いピンク色に染まっていました。
木の皮を叩く作業や、引き上げた布を洗う作業は子供も一緒にできます。
そしてそれで収入を得ることもできるというのは、なんと素晴らしい。
染色をしない子供達は沼で水遊びを堪能していました。
夕飯後、サッカーやお喋りでserm一家と交流し賑やかな最後の夜となりました。
Sermのお姉さんの娘さんが子供達の面倒見がとても良くてびっくりしました。無理強いせず、離れ過ぎず、ちょうどいい距離を保ちながら接する姿に感嘆。最後の夜に子供達がお嬢さんといっぱい遊べて良かったです。
日本のような核家族社会とは違って、Sermの実家の生活圏内に兄妹の家があります。家族間のゆるやかな強過ぎない交流があって、結の野良仕事で地域との交流がある。そういう関係性が生きている場所は、風土は継承されながら、うまく近代を取り入れていける器量があるように見えます。
勿論しんどさや若い人には都市やマスコミ文化への羨望もあるでしょうけど、小中学生から大人まで、赤ちゃんや子供に対する接し方や寛容的な態度を見ていると、大丈夫なんだろうなあという安心感があります。
最後に記念写真を撮って3日目を終えました。
秀夫