ポイポイ田んぼ

連日のように新しいボランティアがやってきます。

学生、先生、社会人、ヒッピー、ファミリー、形態も国も様々です。
トイレ作りも大詰めなのか、タイ人のマナは日中も休むことなく働き続けています。

それに続くボランティアもいれば、そうでない人も。
10数年後、娘が一人旅をするようになったら、ここへ訪ねに来るかもと思う密かな楽しみ。
昼食後、娘と近所のお店に行くのが日課のようになっています。

お店の人とのふれあいや、敷地外の日々の移ろい、なんかを楽しみに。娘は牛乳が飲みたいがために。

外に出ると、遠くの田んぼに大勢の人が集まっているのが見えました。

もしや田植え?と思い、300メートルほど畔道を歩いていくと、なんとも風変わりな田植え風景が見れました。

というか、日本式の田植えしか知らなかっただけなんですけど。
竹籠に苗が沢山入っていて、それをポイポイと水の張った田んぼに投げ入れているんです。

田植えというより、田投げ。苗投げ?

苗はポット苗の稚苗。10本くらいがまとまっています。それを1枚の田んぼに10人くらい女性が入ってぽいぽいと。
この後押し込んだりするんでしょうか。

作業していたおばちゃんは気さくに話しかけてくれるのだけど、タイ語でわかりません。

水をいただいてさようなら。
噴霧器で発芽させた種籾を噴射したり、ポット苗をばら撒いたり。

1列1列キチッと田植えする日本とは大違いです。

福岡正信さんの泥団子的気楽さを持っている感じ。
田植え前に型をつけるのも一苦労なのに、この気楽さはなんでしょう。

今年は、1枚だけ試しに種籾をポイポイばら撒いてみようと思います。
それと、田んぼの中には不思議と雑草が生えていません。
早いものでPCHでのボランティア作業は明日で最後となりました。

娘もディレクターの娘さんと急接近。夕飯の時の楽しそうな姿を見て嬉しくなりました。

秀夫