sermの村

タイへ行きたいと思った動機の一つがsermの村へ訪ねることでした。

彼は衣の側面からこれからの暮らしの在り方を追い求めるBe natural projectの代表を務めています。

2018年に服の展示販売会を渡部建具店で開催していただきました。
BeNaturalProject WEB
村は国道にほど近く、歩いて周れる大きさです。

工房は村と国道の間に位置し、彼の家族が所有する田んぼと畑の中にあります。

ちょうど彼のお母さんが染めの準備をしていました。



化学染料を使わず、ラックカイガラムシでピンク色に染めます


Instagram post by hideo/yu • Feb 19, 2019 at 9:29pm UTC
綿花から綿をいただく作業



Instagram post by hideo/yu • Feb 19, 2019 at 5:13am UTC
オーガニックコットンです。

工房の周辺に綿花が沢山育てられていました。

綿花を育てるところからBe natural projectの服作りは始まっています。

(追記:後ほどわかったことなのですが、まだ全てをまかなえるほどコットンは自給できていません)
黒いのは種です


収穫前の綿


綿花の花


染めた布を色が出なくなるまで洗う作業。

足腰にひびく重労働です。



Instagram post by hideo/yu • Feb 19, 2019 at 5:03am UTC
洗うための水は何度も入れ替えます。その際、色落ちしてピンクに染まった水は畑に撒かれていました。

天然の顔料だからこそ可能です
干していきます。炎天下の作業です



Instagram post by hideo/yu • Feb 19, 2019 at 9:55pm UTC
機織り

綿花栽培から布になるまで全て手作業でおこなわれています



Instagram post by hideo/yu • Feb 19, 2019 at 8:39am UTC
生まれ育った村で、技術を継承しながら、新しい感性の衣服をつくっていきます。

タイにおいても、地方から中央へと若い人が流れているのは同様です。

物も人も消費していく文化から、持続可能な暮らしの在り方へ、プロジェクトの挑戦は始まったばかりです。
工房横の田んぼ

牛がいるのは普通の光景です。牛や鶏といった動物が身近な暮らしって凄くいいなぁと思います。


道を挟んだ隣には沼があって、魚取りをしている父娘がいました。

魚は村の食堂に卸されたり、お得意さんが買っていったり、そして家の食卓にならんだりします。

何十匹と大きな魚をとっていました。楽しそうに仕事をする姿が美しかったです。


沼の横にはsermのお姉さん夫婦が経営するレストランがあります。


店内から見た景色


ご飯類、麺類、西洋的なもの、コーヒーも充実しています。

店頭にはブランコまであるので、娘は大喜び!




閉じることなく、関係性を豊かにしていくこと。ブリコラージュな視点で、新たな文化を作り出していく。

村の暮らしと共にあるbe natural projectの在り方に私たちは共感しました。


ワークショップを企画し始めました。
村に滞在し、作業を体験して、Be Natural Projectの理念に触れられるようなひと時。

Sermと一緒によりよい機会になるよう練っています。

詳細を楽しみにお待ちください